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弁護士法人心 栄法律事務所

不倫慰謝料で高額とされる金額と事案

  • 文責:所長 弁護士 江口潤
  • 最終更新日:2025年10月23日

1 不倫慰謝料の相場と、金額が増える要素

不倫慰謝料の金額には、相場が存在します。

一般的には数十万~300万円程度とされ、多くのケースにおいては100~200万円の範囲に収まると考えられます。

200万円を超える場合、不倫慰謝料としては高額であると考えられます。

事案によっては、300万円を上回ることもあります。

事案によって不倫慰謝料の金額が大きく変わる理由は、金額を上下させる要素が複数存在していることです。

金額が増える要素としては、次のものが挙げられます。

①不倫期間が長い・不貞行為の回数が多い

②不貞行為があった時点における婚姻期間が長い

③不倫によって離婚や別居に至った

④不倫相手に金銭等を提供していた

⑤不貞行為の時点で夫婦間に子がいた

⑥妊娠や中絶を含め、不倫相手との間に子がいる

以下、不倫慰謝料が高額になった事案について説明します。

2 不倫により夫婦生活が破綻し、不倫相手に金銭を提供していた

不倫が原因で夫婦が離婚に至っており、不倫をした配偶者は多額の金銭を借入れ、その金銭を不倫相手に渡していたという事案において、不倫慰謝料の金額が500万円となったことがあります。

この事案では、婚姻期間は比較的長い25年程度であり、夫婦間には子がいました。

さらに、不倫をした側の借金を、不倫をされた配偶者が返済をしたという事情があります。

3 多数に及ぶ不貞行為があり、妊娠・中絶をしていた

夫婦の自宅等において、6年程度に及んで多数の不貞行為が行われていただけでなく、不倫相手との間の子であると考えられる子を妊娠、中絶していたという事案において、不倫慰謝料が400万円になったことがあります。

この事案においては、夫婦間にも子がおり、かつ不倫が原因となって夫婦が離婚に至っています。

4 婚姻期間が長く、不倫発覚後も不貞行為を継続していた

婚姻期間が33年を上回っている状況下で、不倫が発覚した後も不貞行為を継続していたという事案において、不倫慰謝料が500万円になったことがあります。

この事案においては、夫婦間に子がおり、不貞行為が原因となって夫婦関係が破綻しています。

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