不倫慰謝料で高額とされる金額と事案
1 不倫慰謝料の相場と、金額が増える要素
不倫慰謝料の金額には、相場が存在します。
一般的には数十万~300万円程度とされ、多くのケースにおいては100~200万円の範囲に収まると考えられます。
200万円を超える場合、不倫慰謝料としては高額であると考えられます。
事案によっては、300万円を上回ることもあります。
事案によって不倫慰謝料の金額が大きく変わる理由は、金額を上下させる要素が複数存在していることです。
金額が増える要素としては、次のものが挙げられます。
①不倫期間が長い・不貞行為の回数が多い
②不貞行為があった時点における婚姻期間が長い
③不倫によって離婚や別居に至った
④不倫相手に金銭等を提供していた
⑤不貞行為の時点で夫婦間に子がいた
⑥妊娠や中絶を含め、不倫相手との間に子がいる
以下、不倫慰謝料が高額になった事案について説明します。
2 不倫により夫婦生活が破綻し、不倫相手に金銭を提供していた
不倫が原因で夫婦が離婚に至っており、不倫をした配偶者は多額の金銭を借入れ、その金銭を不倫相手に渡していたという事案において、不倫慰謝料の金額が500万円となったことがあります。
この事案では、婚姻期間は比較的長い25年程度であり、夫婦間には子がいました。
さらに、不倫をした側の借金を、不倫をされた配偶者が返済をしたという事情があります。
3 多数に及ぶ不貞行為があり、妊娠・中絶をしていた
夫婦の自宅等において、6年程度に及んで多数の不貞行為が行われていただけでなく、不倫相手との間の子であると考えられる子を妊娠、中絶していたという事案において、不倫慰謝料が400万円になったことがあります。
この事案においては、夫婦間にも子がおり、かつ不倫が原因となって夫婦が離婚に至っています。
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