相続・遺言
相続について弁護士に依頼する際のポイント
1 相続分野に詳しいか
取り扱う案件の内容は、弁護士によって大きく異なります。
相続問題のみを扱う弁護士もいれば、相続はほとんど扱ったことがないという弁護士もいます。
相続は、遺産の内容や、相続人の人数、関係性などが様々であり、ご意向もそれぞれ異なります。
そのため、形式的な対応ではなく、ご事情や状況をお伺いした上で、どういった対応が適しているのかを検討することが大切になります。
適切な判断をするためには、相続に詳しいことはもちろんですが、豊富な経験やノウハウを蓄積しているかという点も大切になってくるかと思います。
そのため、相続について依頼する際には、その弁護士が本当に相続分野に詳しいかどうかをしっかりと見極めることが大切です。
2 相続税についても詳しいか
相続問題を適切に解決するためには、相続関係の法律に詳しいことは当然必要ですが、それに加えて、相続税についても詳しい必要があります。
なぜなら、法律的には問題のない方法であったとしても、相続税が余分にかかってしまうようであれば避けたほうがよいというケースもあります。
相続税に詳しくない弁護士ですと、税金の観点からの検討が十分にできないおそれがありますので、注意が必要です。
3 「相続専門」の表記にご注意
法律事務所の中には、「相続専門」と打ち出している事務所もありますが、相続専門を自称しているだけで本当に詳しいかどうかはわからないので、しっかりと見極めることが重要です。
また、弁護士会のルールで、特定の分野の専門であることを記載するのは、誤解を生じさせる恐れがあるため望ましくないとされており、相続専門と打ち出すことはそのような弁護士会の見解を無視しているもので、その意味でも注意が必要です。